記念すべき１棟めの家づくり
空ホームデザインとしては初めての仕事がこのSさんの家でした。同じ町内にお住まいで呑み仲間でもあったＳさん。新築を建てるということになり、当時まだなんの実績もない私に、家づくりを託してくれたのでした。
信頼に応えたいという一心で
同じ町内の集まりで、よく顔を合わせていたＳさん。実家の近くにいい土地が見つかったとのことで、当時独立したばかりの私に家づくりを打診してくれました。今でこそ「正直、親も心配したし、最初はホントに建つかヒヤヒヤだったよ」と話すＳさんですが、大手ハウスメーカーや総合展示場も見に行った結果、「（家を）建てるならしんちゃん（私の愛称です）だなと思ったし、これをきっかけに伸びていってもらえればとも思って。」と独立したばかりの私に家づくりを託したと話してくれました。このときは本当にうれしく、この思いに絶対に応えなくてはと思ったことを今でも鮮明に覚えています。
10年立っても満足が続く住まいに
独立して初めての仕事で、最初のプラン提示は緊張もしましたが、「なんとなくこんな家がいいなと自分なりに考えた間取りを渡してあったけど、全然違うプランがでてきて、それがすごくよかったのでさすがだなと思ったよ」との評価をいただき、ほっとした記憶が残っています。和モダンな感じがいいとのことで勾配天井の梁を見せたり、塗り壁で仕上げたりと、永く飽きの来ない仕上げにしましたが、ひさしぶりに取材でお邪魔して、やはり正解だったなと確信しました。「プランがいいので、実際の家の大きさよりゆったり感じるし、回遊性もあって生活しやすい。なにより冬暖かく、夏涼しいのがいいね」と日々快適に暮らしていただけているのが、作り手としては本当にうれしく感じています。
