




・日中でも電気を点けないと暗い。
・風通しが悪くジメジメしている。
・隣家と屋根のケラバの出が複雑に入り組んでいる為、雨風になると雨漏りする。
上記を受けて
・とにかく、「町家なのに、こんなに明るいの」と誰もが思う家にしようと思った。
・鰻の寝床を逆手にとって、長い廊下(開放的な)を利用して子供達が走り回れる楽しい家にしよう。
結果こうなりました
・その為に、安易に天窓を取るのではなく(方位に合わせて屋根の向きを自由に変えれない為)恐らく当分建替えや増改築の予定が無いと思われる隣家の平屋部分に此方の中庭と吹抜けを設ける事により全ての居室に光が届く間取りとした。
・1階と2階の空間は吹抜けで繋がり、中と外は中庭を介して回遊出来るウッドデッキで繋げた。(1階と2階、中と外の境を曖昧にし、限られた敷地内においても広がりを感じれるように)
・隣家との間を60cmほど離す事によって、風の通り道を作り室内に風を取り込めるようにした。1階2階の同じ位置に窓を取り風の無い日には上昇気流による上下の風を起こさせる工夫もした。




・花粉症なので内で洗濯物を干したい
・リビング階段に憧れるが寒いのはダメ
上記を受けて
・最初に敷地を見に行った時に、2方道路(北と西)隣家が東、南は空き地、そこで、南側に庭を配置し(隣の空き地も庭の延長の様に見せ)そこにリビングと座敷を配置する事によってリビングと和室からはとても開放感のある眺めの良い部屋にしようと考えた。
・和モダン好きなご夫婦の為に軒の出を深く低くする事によって外からは低く控え目に見せ、内からは部屋から軒下に手が届く低く抑えた、落ち着いた空間をつくろうと思った。
結果こうなりました
・玄関ホール→座敷→和室(2帖)→LDK→廊下→玄関ホールと回遊出来る間取りとした。
・道路から玄関までは駐車用の土間コンクリート打ちの家が殆どの中、駐車スペースとアプローチを分離し植栽を配置する事によって、道路から玄関までの程良い距離を取る事が出来た。
・リビング階段の手前に引戸を設ける事によって冬場の暖房ロスを抑えた。
・玄関脇に6帖のバックヤードを配置し、物干や冬タイヤ、除雪道具等を置けるようにした。